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SDGsはなぜ経営に必要か?

水野 光博

ビジョン実現パートナー

ビジョン実現パートナーの水野光博です。

【No.0003】

皆さんのSDGsとの出会いは、どんなきっかけでしたか?

私は、前職保険会社(正確には持株会社)が、

中期経営計画でSDGsに取り組むと発表した時でした。

合わせて推進について、

CSV取り組みに「レジリエントでサステナブルな社会」

と掲げて、SDGs、CSV、レジリエント、サステナブル・・・?、

「なっ、何だ?」としばらく頭に入らなくて、

ショックを受けた記憶があります。

SDGs??

横文字(アルファベット)でそれも略語・・・、

日本語に訳しても

「持続可能な開発目標」・・・、

どうにも入ってきません。

他の言葉も同じでした。

今は学んでますから

一応お伝えしておきますと、

◇CSV

 →社会との共通価値の創造

(Creating Shared Valueの略語です)

◇レジリエント(レジリエンス)

 →(保険会社的には)リスクに柔軟に対応する力

◇サステナブル

 →持続可能な

という感じです。

 

その後の

SDGsと言う言葉に出会ってからを振り返りますと、

急速に社内の露出が増えたり、

バッヂをつけてると、

「それ、SDGsだよね!」

と注目されたり、

否応がなしにSDGsが入ってくるようにはなりました。

また、当時は地方創生推進担当だったことから、

自治体や金融機関、商工団体との共通用語として

話題に出していましたねー。

とはいえ、会社がSDGsに取り組むとの発信を

社外で情報提供していたにすぎません。

果たして私という個人は、SDGsをどう理解しているのか?

その答えは出していませんでした。

 

会社の任務なので普及に務めてはいたものの、

どこか自分ごとになれないモヤモヤがあったのも事実です。

 

そんな時一番衝撃を受けたのが

小学生が学校でSDGsを習っている        

と聞いた時でした。

 

しかも探求学習が始まり、

正解をだす教育から

納得解の教育に転換してきている。

あと10年もすれば、

その教育を受けた子供たちが、

社会に出て仕事を選ぶわけです。

そう考えたらぞっとしてきました。

 

自分の旧態依然とした価値観が古臭く感じられ、

それなのに自分は60歳以降も社会参加したいと

考えていて、このままでは貢献どころか

社会の役に立ちようがないかもなー、

そう思えたんです。

会社業務の一環で伝えていたSDGsが、

将来の社会から現在とのギャップを自覚させられる、

逆算思考が芽生えた瞬間でもありました。

 

その頃から、

この取っ付きにくいSDGsという横文字を

相手に伝わるようにはどう表現したらいいのか?

そして、日本的経営が染み付いた社会にとって、

SDGsが突きつける本質とは何なのか?

日々の任務をこなしながら、

この疑問が自分に段々と膨れあがってきました。

 

というのも、

私にはもう一つ目の前に別の任務があったからです。

それは、

経営者からの労務トラブル相談や

組織開発のための企業内研修、

そして問題提起型のセミナー登壇で、

お困りごとを抱える経営者の声を

ナマで聞いて相談対応する業務でした。

矛盾を抱える社会の現実と向き合いながら、

こどもたちは、SDGsを学んで理想を描いて将来を創造しようとしてる

このギャップに直面する自分の存在は何なのか?

この辺りから会社を飛び出して、

コンサルタントになろう、

それも経営者の伴走者になるパートナー型がいい

という思いが湧いてきました。

 

経営者が自発的に判断して変革を進め、

社内環境を改善して組織が活気を帯びると、

社外や地域の問題に目が向けられていく。

こういう流れを作るお手伝いができれば、

感じていた違和感やストレスを超えて社会の役に立てる、

との考えに至りました。

 

今、パートナー型コンサルタントになって、

メニューの柱にするSDGs経営の実装では、

SDGsはすぐには出さず、社内組織の変革にフォーカスしています。

あるクライアントさんは、

経営理念(ミッションやカンパニースピリッツ)やビジョン

を掘り下げる社内対話を進め、

関係の質を高めるワークを繰り返しています。

社内変革の先のビジョン実現のイメージが見えてきてから、

SDGsを言葉に出して経営に実装していく、

そんな流れでやっています。

 

社会課題を解決するためには、そしてクライアントの事業が持続していくためには、

事業のあり方が大切だからです。

 

木で言えば、幹を支える根のようなモノ。

 

私は、日本キャッシュフローコーチ協会認定のキャッシュフローコーチとなり、

理念やビジョンの策定と社内普及メソッドを通じて

クライアントのあり方の大切さを師事する和仁達也先生から学びました。

 

SDGsの取り組みが社内浸透するためには、社内変革への着手が優先する

ここを一貫してコンサルしていきます。